【未来の進路】教育系の独立研究者になる方法を模索する(Part.2)

はじめに
後期博士課程に進学して半年。幸いにも、紆余曲折ありながらも研究は順調に進んでいる。もうすぐ論文投稿もするし、3月には学会発表が2件、待ち構えている。しかし、これからの進路を考えるという点では、不安は払拭できていない。まあ、それもそうか。今回は、独立研究者になる方法の第2弾をまとめていきたい。この軌跡が、誰かの役に立てればいいのだが…。

①この記事を書くきっかけ

いきなり、独立研究者の話をする前に、なんで、ボクが独立研究者になりたいのかということからお話ししたい。

実は、ボクは、今、北海道に住んでいる。もともと、パソコン1台で完結する学問だし、実は、ボクの研究室は学生用の研究室がキャンパス内にないのだ。よって、これまでも、これからもリモートで行われていく(だろう)。

そうなると、どこに住んでいても研究ができるという環境が生まれる。ボクは高校2年生の時に旅行した北海道に一目惚れして、以来、予備校講師の仕事をしながら、お金を貯めては北海道に行っていた。年間、5回くらいは行っていた。

修士の時に、全ての授業をとり終わり、博士課程では「履修する」授業がないことがわかった。そこで、指導教授にこんなことを言ってみた。

飯島「先生、どこに住んでいても、研究できますね」
先生「そうだね、確かに」
飯島「では、極端な話、ボクが札幌に行っても、いいわけですよね?」
先生「まあ、君は研究するし、いいでしょう。またお会いしましょう」

指導教授との会話

というわけで、大学院生という身にして、移住する、というある意味で?ちょいと変わった決断をしたわけだ。ちなみに、これによって、研究における人間関係のストレス等は一切なくなった。なにしろ、簡単には仲間には会えないので、一人の時間が多くなる。これによって、研究に没頭できる時間が増えたのだ。それはボクにとっては非常に嬉しいことだった。

しかし、札幌、すごく良い街だ。札幌に行って、行きつけのカフェが2件できたし、温泉にもいくようになった。これまでは、羽田空港に行って、飛行機に乗らないといけなかった札幌がこんなにも日常になったのだ。学部時代に日本津々浦々回ってきたが、こんなにも人の温かい街はなかった。

この環境を捨てたくない。ボクは北海道に住み続けたい。そして、自分のしたい研究を好きなようにしていきたい。あと、好きな時に好きな場所に行けるようになりたい。そうこうしているうちに「独立研究者」という職業があるのがわかった。紆余曲折ありながらも、自分の研究のあり方を見つけて研究している人がいる。その事実を知った。

そこで、ボクの目指すべき方向が決まった。それで書いたのが下のリンクの記事になる。よろしければ、読んでみてくださいね。

https://note.com/vocab_1213/n/n8b8ccbc4ec05

②独立研究者としての課題ー生活費の問題編ー

独立研究者として、上では魅力を語ってきた。ボクは独立研究者として生きていきたいし、その努力は惜しまないつもりだ。しかし、どう考えても、今すぐに解決できない問題がある。それは、生きている我々全員につきまとうものである。そう「お金」の問題だ。

まあ、大学にいても、研究費をどうやって獲得してくるのかという問題がある。むかし、指導教員に「科研費とかそういう『研究費』を取るコツはあるんですか?」と聞いたら「こっちが知りたいくらいだ」とおっしゃっていたのを覚えている。研究費獲得というのは永遠の課題なのかもしれない。

しかし、今回、話したいのは「研究に関する」お金の話ではない。そう、生活費の方だ。独立研究者の人って、どうやって、生活費を工面しているのだろうか?、そういう本があったら、嬉しいな。というか、独立研究者の皆さんはどうやって生活費を工面しているのでしょうか?

例えば、独立研究者と似た(というか、ほぼ同じ意味の言葉)に「独立系研究者」という言葉がある。その独立系研究者の小松正さんは、企業や大学と共同研究契約を結ぶなどして、収益を得ているみたいだ。

https://news.mynavi.jp/techplus/article/researchfund-5/#:~:text=%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E7%B3%BB%E7%A0%94%E7%A9%B6%E8%80%85%E3%81%A8,%E5%BD%A2%E3%82%92%E3%81%A8%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

研究が次の研究を呼ぶ。研究が次の研究費を呼ぶ。
こうしたことができればいいのだが、残念ながらボクはまだひよっこの研究者。というか、博士課程の「学生」である。査読付きの論文の数は少なくて何しろ、まだまだ「輝かしい実績」には程遠い。

③英語教育を研究しているからこそ

しかし、幸いにも、英語教育を研究しているボクのような人間は、以下のようにして生活費を稼ぐという方法が考えられる。でも、これは研究初期のことであり、やはり、最終的には研究だけで食べていきたいのは事実なのだ。

・英語を教える仕事
やはり、英語教育に携わっているならば、英語を教えるという方法が生活費を稼ぐものとしてはやりやすいだろう。もちろん、本気で講師をしている人には失礼だが、やはり、英語教育を研究する者は、どこかで教えることに対して『好き』という印象を持っていることが多い。

・ブログ等の発信
ブログ等の発信は、自分のしていることの発信ということで非常に大事なことだろう。以前、修士課程で授業を履修していた時のこと。生徒の質問に答えていくという授業だったのだが「自分が真面目に研究して、それを発信していればキャリアなんて勝手についてくるから」とある教授が言っていたのを思い出す。まあ、発信して損はしない。しかし、すぐにお金には還元できないだろう。あくまでも、発信の道具だ。もちろん、ブログでお金を取れれば、それはそれでいいのだが。

・通訳とか翻訳
こちらは、よほど英語をきわめている人に限ると思う。文字通り、通訳とか翻訳の仕事をしていくのだ。実は、通訳や翻訳をしていて、英語教育に興味を持つ人も数多い。

まあ、こんな道もある。特に、教えるのとブログ等の発信は、英語教育を研究している人にとっては、必要不可欠ではないか。指導現場あっての研究ですからね。

ちなみに、今、ボクはオンラインの家庭教師として複数の業者に登録しており、火曜日から土曜日までは指導する毎日である。やっぱりね、英語を教えるのは楽しい。しかし、それだけで生きていくのは単価を上げない限り難しい。やはり、未来が不安なのは変わらない。

余談

③最後に

まずは、今、全力でやっている、研究と指導を頑張って、もっとnoteの投稿頻度を増やしていこうと思います。今の大学の環境からいって、独立して研究したいと思っている人っているんじゃないかな?、そういう人と一緒に何かできれば嬉しいですね。

あと、できれば独立研究者として生きている人にインタビューもしたいですね。こちらは企画段階ですが、実現できたらいいなということで。

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