今日で退院して7年です

僕は、大学に入学してすぐに、うつ病を患った。最初は軽かった。だから予備校の仕事とか、起業とかもできた。むしろ、そういう仕事がうつ状態を回復させてくれた。自分でも「うつ」状態であると思わなかった。

しかし、起業に失敗するや否や(この話には続きがあるので後述する)。うつがひどくなっていった。事業をたたんで、3日くらい後の朝、起きれなくなった。そのため、入院することになった。長期入院を3回くらい繰り返した。その3度目の長期入院を終えたのが、7年前の9月17日である。

退院して、すぐに京都に行った。入院している間、ずっと寝ているか読書しているか、だった。だからなのか、反動で旅行に行きたいと思った。京都に行ったあと、福岡、札幌、といろんな場所に行くことになった。

友達に聞いてみると、7年という歳月で、僕はだいぶ変わったようだ。当時からお世話になっているカウンセラーさんには「別人になったね」とおっしゃって頂けた。確かに、いろんな人とも関われるようになった。自分の幸せがどこにあるのかもわかるようになった。

北海道移住も叶えた。札幌生活は楽しい。仕事も、人間関係も、それなりに充実している。あと「博士号を取得」すれば、18歳の時に描いた夢は全て叶えたことになる。

1年前まで、突然、フラッシュバックのように入院していて辛かった思い出が蘇って泣く夜もあったけど、今はもうない。むしろ、入院していた頃のことなんて忘れたことの方が多い。

ちなみに、先日、神奈川の入院していた病院に行く機会があった。そこでお世話になっていた人に近況を話したら「本当に楽しんでいるね、変わったよね」と泣いて喜んでいたのが印象的だった。

やや、今日の文章はエッセイ風になったか。しかし、7年前と比べてあり得ないくらいに多くのことができている。人付き合いも上手くなったし、何よりも、ストレスをあまり感じない。

人は変わる。変われる。それは突然変わることはなくて、時間が経ち「ああ変わったな」と思った時に変わったと気づく。良い方向に変わるのは素晴らしいことだと思う。

なお、先ほど、起業の話をしたが、この話には続きがある。事業をたたんでも、退院後、新しく始めたのだ。結果的に、3回目の起業で(といっても小規模のものだけど)ある程度のところまではいけた。今後も事業に専念していくつもりです(もちろん研究もします)。

7年。短いようで、長く、長いようで、短い日々。でも、良い方向に成長しているし、今後ともしていくでしょう。そんなことを思った9月17日の朝でした。

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